DTMサロン自由が丘のミュージックブログ
こんにちは!DTMサロン自由が丘講師の内海です。
これから留学されたい方などのために、しばらく「バークリー音楽大学留学体験記~DTM編~」を連載していきたいと思います。
ただし私の体験記は、あくまでも私が留学していた当時の話になりますので、最新情報は学校の方に直接お問い合わせください。
「バークリー音楽留学体験記〜曲作りに役立つクラス編〜⑮
アメリカに留学してみてわかった日本の良さがあります。
アメリカには日本にある歴史や文化、ゆっくりと四季の移り変わりを楽しむといったことがありません。
もちろん四季はありますが、お花見に行ったり、紅葉を愛でたりということをしないので、そこら辺は曖昧な感じがしました。
環境が違うので、聴きたい音楽も日本にいる時と違います。
日本の音楽をアメリカで聴いてもしっくり来ないものです。
しかしながら、たまに日本を思い出すように聴いていた楽曲があります。
それは日本の桜の季節を思い出すような楽曲や、住み慣れた関西を舞台にした楽曲。
ちょっとホームシックだったのかもしれませんが、あくまでも日本の楽曲は、日本の景色と結びつけて聴いていました。
話は変わりますが、バークリーではMajorを飛び越えて、違うMajorのクラスを取ることができます。
Songwriting Major(歌ものの楽曲制作をするMajor)の中から、「作詞」のクラスを受けました。もちろんアメリカの大学ですので英語の作詞講座のクラスです。
もう一つ同じSongwriting Majorの作曲のクラスを取ろうとしましたが、私は既に楽曲作りができましたので、こちらはかなり簡単だったのでやめました。
英語での作詞はアメリカ人さえ、ちゃんと作ろうとすると難しいので先生がとても親身になってくださいました。私はこのクラスこそ、アメリカで受けるべきクラスだと思います。
なぜなら日本では習えないので。
ボキャブラリーの増やし方を習い、英語のアクセント辞典を買い、アクセントに基づいて忠実に作詞をしていきます。韻も日本語に出てくる韻の踏み方と違うのでとても勉強になりました。
このクラスはSongwritingの作曲のクラスとペアーのクラスなので、作曲した曲に歌詞をつけて、最後に音源と歌詞を提出します。
音源提出ということは、このクラスでもDTMが必須です。
次はJazz Composition Majorのクラスから、「Reharmonization Techniques」
このクラスは簡単に言えば、コードの置き換えを勉強する感じでしょうか。
「なんだ置き換えか!」と思われそうですが、これはJazz harmonyの理論をわかってないとできないのと、先生によってレベルがだいぶ違います。
バークリーに行ってて、Jazzを聴かないって人はほとんどいない感じですが、Jazz苦手な人にはかなり苦痛なクラスだと思います。
しかし、自分が常に使っているコード進行は偏ってしまいがちなので、コードの幅を広げるには良い勉強になるクラスです。このクラスは中間テストがペーパー試験、期末が譜面と音源提出だったと思いますので、これまたDTMが必要です。
最後はContemporary Writing & Production Majorの中から「Arranging2」
トランペット、各種サックスのボイシングなどを学びます。
「Arranging1」の時に学んだことも合わせ最後にはFinaleなどの譜面作成ソフトを使い譜面を作成し、音源はProject Bandがレコーディングしてくれますので、DTMでの音源作成は不要です。
もう幾度となく言ってますが、バークリーでDTMは必要です。
日本の音大だと作曲は大体作曲専攻のみが勉強しますが、BrekleeではMajorや演奏する楽器に関係なく、どの人も作曲はほぼできますので、留学される方は作曲を勉強されてから行かれる方がいいのではないでしょうか。
今や奨学金オーディションも、作曲できる人の方が有利みたいです。