DTMサロン自由が丘のミュージックブログ
こんにちは!DTMサロン自由が丘講師の内海です。
これから留学されたい方などのために、しばらく「バークリー音楽大学留学体験記~DTM編~」を連載していきたいと思います。
ただし私の体験記は、あくまでも私が留学していた当時の話になりますので、最新情報は学校の方に直接お問い合わせください。
「バークリー音楽留学体験記〜単位交換とソルフェージュについて〜⑯」
私がバークリー音楽大学に留学したのが早いもので10年近く前になります。
在学中にスペインに大学院ができたり、卒業後にはボストンに新校舎がでたりして、どんどん新しくなっていってますが、授業料も年々高くなっていってまして、今では入学されている日本人留学生のほとんどが、奨学金を得て留学していると思われます。
そして難易度もかなり増しているという事なので、入学前の日本での準備がかなり必要とされます。
提携を結んでいる専門学校や音楽大学などから留学すると、単位を大幅に移行する事ができますが、その他の大学などからも、一部単位を移行する事ができます。私の場合ですと、日本の音楽大学を卒業していましたので、音楽に関係する単位は移行する事ができませんでしたが、一般教科の単位のみ移行する事ができました。
例えば、哲学・音楽史・歴史・ギリシャ演劇論など。
これだけでも1セメスター分の単位になりますので助かりました。
バークリー音楽大学では、日本の音楽大学と同じように学位を得ようとすると一般科目があります。
英作文や英文学など英語のクラス・美術史・History of music cityのような何らかの歴史、他にもあったかもしれませんが、今記憶にあるのはこれくらい。
実はアメリカにある他の大学に通い単位を得ることもできます。
私は全てバークリーで一般教科も単位を得ましたが、コミュニティーカレッジの方が授業料が安いからとの理由で、夏学期の間にコミュニティーカレッジに通い、単位をバークリーに移行していた学生たちもいました。
ここまで単位移行についてお話ししましたが、また音楽のクラスの話に戻り、ソルフェージュのクラスについてお話ししたいと思います。
ソルフェージュは単位を得てない人以外は、入学の時にクラス分け試験を受けさせられます。
私はレベル4から入ったのですが、実はボストン大学の語学学校に通っていた時に突然バークリー進学を決めたので、バークリーのことはほとんど知らず、
ジャズのこともほぼ勉強しないままオーディションを受けました。で、いざクラスが始まった時に驚いたのが、日本の音楽大学では当たり前の「固定ド」の世界ではなくて全て「移動ド」。
ジャズやポップスでは「移動ド」の方が使いやすいからでしょうけども、私は完全に「固定ド」の人なので、これはかなり辛かったですね。
聴音も視唱もアンサンブルも、全てバークリーでは「移動ド」の世界です。
私のようにびっくりする事がないように、事前に下準備を色々されておくと心強いと思います。